和種馬の活用

和種馬はただ生産して数を増やすだけでは、和種馬保存の遂行にはいたりません。

和種馬の存在を後世に残していくためには、人が暮らす社会の中で生きていく理由を作っていく必要があります。当法人が開催している取り組みや、各牧場での取り組みの支援を通じて、和種馬を活用する場を広げています。

スポーツ流鏑馬/馬上弓くらべスクール:

神事ではなく、競技として騎射体験を一般の方でも挑戦できる場を提供しています。現在はサドルバック牧場にて、月に1回(8月を除く)、『馬上弓くらべスクール』を開催しています。競技としての発展が、多くの人に和式馬術に気軽に触れる機会を増やす事ができます。

和式馬術(馬上武芸・演武):

『乗馬を和式馬術で』。国内に存在する乗馬クラブでは通常、西洋発祥の乗馬スタイルが主流となっていますが、当法人では、和式馬術のスタイルを確立することによって、新たな乗馬のスタイルとして、和種馬にふれあう為や運動の為など、皆様の様々な目的に応えることができます。また和式馬術を習い、技術を向上させることによって「乗る」だけではなく、馬上武芸や馬上演武などに広げていくことができます。さらにはそうして和式馬術に精通した人が増えていく事で、その後NPO法人や加盟牧場が主催する競技会やイベントなどで発表する場も提供していきます。

ホースセラピー:

和種馬の持つ温厚な性格と安定した体格が、人々に癒しを与えてくれます。特に障碍者向け乗馬会では、和種馬を使用してふれあいや乗馬を行う事で、精神的・肉体的な刺激を与えて、リハビリや利用者の心や体の発達に役立つことができます。西洋から始まったホースセラピーの取り組みですが、温厚な性格である事から接しやすく、そして低い体高と足腰の強さが乗馬に安定感と安心感をもたらせてくれる和種馬はまさに活用するには最適な存在です。

馬学校:

現代では、普段人よりも大きな生き物に関わる機会は滅多にありませんが、温厚な和種馬に関わる事によって子供たちの情操教育に繋がる取り組みを支援しています。

仔馬とのふれあい
小田原城
観光事業への参加/その他体験:

日本の観光産業には歴史文化にまつわるものが全国に沢山あります。特にお城や歴史的家屋が立ち並ぶ街並みに和種馬がいるだけで、当時の人々の暮らしを再現することができます。その上で和種馬を利用した大名行列や、和式馬術の演武、さらにはスポーツ流鏑馬の開催など、様々な形で日本の歴史に根付いた観光地を盛り上げることができます。

  ‐歴史文化にちなんだ行事への参加

     ‐歴史や甲冑ファンの為のイベント

日本人の暮らしに根付いた提案:

かつて和種馬が生活のそばにいた時の暮らしを現代に再び提案する取り組み。戦としての利用だけではなく、かつて日本では和種馬を利用して運搬や馬耕・除草・堆肥づくりといった農作業など、人々の生活に近く寄り添って暮らしていました。現代において、人によっては豊かな暮らしを求める際に、機械化によって利便性が追及された暮らしよりも、より自然が近く、人や動物の力を利用した暮らしを求める人が少しずつ増えてきています。そんな人たちに向けて、温厚で大人しい和種馬の存在はそうした生活を豊かにするためのヒントになるかもしれません。この活動によって、高齢を迎えた和種馬の行き場を少しでも作り、和種馬の生涯を通じた活用の道を築いていきます。

和種馬の調教

NPO法人
日本和種馬文化
研究協会

Nihon washu uma bunka kenkyu kyokai

組織について

TOP
活動
メンバーシップ(準備中)
教室・体験・イベントのご案内
ボランティア・求人情報
和式馬具・グッズの販売(準備中)

お問い合わせ

関連牧場